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少しでも安く花苗を購入する方法!花苗の見切り品の選び方

 少しでも安く花苗を購入する方法!花苗の見切り品の選び方


ガーデニングは比較的低予算でできる楽しみのひとつですが、それでも花苗を揃えるのにお金がかかります。少しでも低予算で済ませたい!というときに、店頭で見かけた見切り品についつい手を出してしまう方、多いのではないでしょうか。
しかし、安いからといってついつい手にとってしまったものの、結局は枯らしてしまった!など、かえって損をしてしまうことも…
そうならないよう、ここでは見切り品を購入する際のポイントや注意すべき点を、筆者の経験を踏まえてご紹介します。


見切り品とは?

「見切り品」とは、売れ残っていて・文字通り”見切り”をつけている商品を言います。お店からすれば、通常価格では売れないと見込み、値段を下げてでも売りたい・在庫をなくしたい商品となります。

似たような言葉として、「おつとめ品」と「訳あり品」があります。
「おつとめ品」は仕入れ価格を仕入れ元と調整するなどで価格を抑えたものを指します。
「訳あり品」は品質に問題ないものの、外装にキズが有るなどを理由に価格を抑えたものになりますので、鮮度がある花苗では訳あり品が出回ることはほとんどないと思われます。

見切り品が出る理由

見切り品が出る理由はいくつか考えられますが、主に以下のとおりです。
  • 長期在庫となっており在庫をなくしたいもの
  • 旬の時期を過ぎた・または過ぎつつあり売りにくくなっているもの
  • 花が一旦終わってしまった・徒長などで株が乱れているもの
  • 水切れなどの店頭管理ミスや棚からの落下などで株を弱らせてしまったもの
このような理由があって見切り品になっている、ということをまずは理解したうえで見切り品の苗選びをすることをオススメします。

見切り品選びのポイント

見切り品選びのポイントはこちら↓です。
  1. 品種選びに気を付ける
  2. 割引率が高すぎる苗は敬遠しよう
  3. 購入する時期やタイミング
  4. 新芽が出ているかどうかをチェック
  5. 購入後の目的を明確に
  6. 店舗により異なる見切り品の特徴を知る

1. 品種選びに気をつける

購入する見切り品の苗が、宿根草なのか?一年草なのか?は重要ポイントです。
宿根草であれば花がなくてもある程度状態が良ければ翌シーズンに花を咲かせてくれますが、一年草だとそのシーズンに花をつけないまま枯れてしまう可能性があります。

また、元の値段が高い苗を選ぶこともポイントです。
元の値段の高い苗の多くは、メーカー苗もしくは育種家さんが作り出した丈夫な品種であることが多いです。そのような苗は、見切り品であっても元々の品種が持つ丈夫さにより復活する可能性が高いです。また、一年草扱いのものでも耐寒性・耐暑性が改良されているものが多く、冬越し・夏越しが見込めるものが多々あります。
ただし、中には花や株姿の美しさを重点に育種され、丈夫さが犠牲になっているものもあるようですので、注意が必要です。

2. 割引率が高すぎる苗は敬遠しよう

割引率が高ければ高いほど、それだけ復活が見込めない可能性が高いとお店が判断しています。
そのような苗は、最初のうちは敬遠した方が無難です。
私の経験上では、半額までなら概ね復活できる可能性が高いものが多い印象です。
ただし、店舗によってはあまりに状態がひどくても割引率を最大50%程度までとしているところもありますので、苗の状態を見ての判断は必要です。

3. 購入する時期やタイミング

見かけた見切り品の苗がまだ開花や成長する時期の場合は良いタイミングとなります。
もしくは、冬の休眠期に入っている宿根草などは植え付けや根を崩せる時期となりますので、地上部が枯れていても購入を検討する価値はあります。

逆に、旬を過ぎてあとは枯れていくような一年草ですと、購入すべきではありません。
(ただし、そういう苗でも目的によっては例外もあります。)

そして、見切り品は年間の中でも特に春と秋に多く出回る傾向があります。
春と秋は園芸シーズンであり旬を迎える草花が多く、店舗が入荷する花苗の量が多い時期となります。
そのため、売れ残った花苗はまだ旬の時期であっても、その後の入荷を控えている場合は早く在庫をなくしたいという思いから、程度がまだ良くても見切り品にする場合がよくあります。

4. 新芽が出ているかどうかをチェック

今後しばらく成長する時期にある品種の苗においては、新芽が出ているかどうかは必ずチェックしましょう。
これからまだ成長する時期なのに新芽が出ていない苗は、そのまま枯れこんでいく可能性が高いです。

5. 購入後の目的を明確に

見切り品をみかけても、安いからといってむやみに飛びつくのは得策ではありません。
せっかく購入しても、その後どうするかを決めてないまま待機苗などにしてしまうと、(見切り品はその時点で弱っているものが多いため)そのまま枯らしてしまうことになりかねません。
よって、その苗を購入したその後どのようにするのか?を明確にするようにしましょう。

先ほど「旬を過ぎてあとは枯れていくような一年草ですと、購入すべきではない」と申し上げましたが、例えばパンジーやビオラの高級苗の場合、もうそのシーズンに花がほとんど見込めない時期のものであっても、少しの花が付いていれば種をとることができる場合もあります。
そのような目的があるなら、旬を過ぎた一年草であっても購入する価値が出てきますね。

6. 店舗により異なる見切り品の特徴を知る

店舗によって見切り品の数や割引率が大きく異なります。
苗の状態が少しでも悪い・在庫の期間が長いとみるとすぐ見切り品にする店舗もあれば、苗の状態が悪くなったら潔く処分する店舗もあります。

可能であればいくつかの店舗を用がなくても通うようにすると、その店舗の特徴が分かるようになりますよ。


見切り品の例

私がこれまで購入した見切り品の一部をご紹介します。

春の店頭在庫整理のための見切り品の例

こちらのペチュニアは、2024/4/28に購入した見切り品になります。
ペチュニアのシーズンはこれからですし、ペチュニアは花数を増やすため植え付け時に切り戻しをするため、多少の徒長は問題になりませんので、この程度の苗はまさに「買い」と言えます。

春は多くの花苗の入荷があります。このようにやや徒長気味の苗を早く見切り品として販売している場合がありますので、それを狙うと良いでしょう。

明らかに傷んだ見切り品の例

こちらのマーガレットは、2024/3/26に購入したものです。
マーガレットの販売真っ盛りの中、この苗だけが見切り品として販売されていました。
これは恐らく、棚から落下させて傷めてしまった苗と思われます。

販売価格は327円から、なんと30円に!!
このように割引率が90%を超えるような苗は、お店としてはこのまま枯れると想定し・売れればラッキーという程度の扱いをしています。そのためか、管理が行き届いておらず購入時点で既に水切れも起こしていました。

このような苗は、明確な目的がない限りは基本的に購入すべきではありません。

ただし、このような苗でもモノによっては復活できる場合もあります。
実際、こちらの写真の苗は復活しました(^^♪
それにはちょっとしたコツがありますので、またの機会にご紹介したいと思います。


おわりに

いかがでしたでしょうか。
見切り品はモノによってはその花苗の旬のシーズンの開花を諦める必要がある場合もありますが、上手に復活できればコストダウンと園芸スキルを上げることにもつながりますので、是非ともご参考にしていただけたらと思います。



*** 最後までご覧いただき ありがとうございました!(#^^#) ***

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