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葉の様子がおかしい!? スーパーアリッサムを襲うあの害虫って何?

スーパーアリッサムを襲うあの害虫って何?


PWさんのスーパーアリッサムを育てていると、特に晩夏に葉が溶けたような状態になることがよくあります。なぜでしょうか?
今回は、その原因のひとつをご紹介したいと思います。



どんな症状?なりやすい時期は?

葉の先端が溶けたようになくなり、代わりにフワフワとした白い綿のような状態になります。
梅雨明け後から晩夏までの暑い時期に起こりやすく、やや涼しくなってくる9月に特に起こりやすい印象です。




病気?虫?原因は…?

ナガメの画像
原因は虫による食害です。
その虫とは…ズバリ!「ヒメナガメ(ナガメ)」です。

ヒメナガメはセミやカメムシの仲間と同じカメムシ目カメムシ科の昆虫の一種で、アブラナ科の植物の汁を吸う害虫です。

スーパーアリッサムは「アブラナ科ニワナズナ属」になりますので、ヒメナガメが群がりやすいというわけです。

それほど動きは素早くない(むしろ鈍い)ですが、危険を感じるとポロッと下に落ちる傾向にあります。


対処法は?

効果がある(ありそうな)対処法について紹介していきます。

最も効果的な対処法

最も効果的なのは、「テデトール(手で取る=捕殺)」です。
動きが鈍いので、カンタンに手で捕まえることができます。

捕まえたヒメナガメは、コンクリートなどの固い地面にたたきつけるとしばらく動きませんので、私はそのまま踏みつけています。

カメムシ類なので、臭い匂いを出すのでは…?と思われるかもしれませんが、個人的には捕殺してもそこまで匂いは気になりません。
ですが、多少は匂いも出すようです。

気になるようでしたら、数が少なければガムテープなどで捕獲して、そのままくるんで捨てる方法が良いと思います。


適した農薬は?

残念ながら、ヒメナガメ(ナガメ)に対する登録薬剤はないようです。

試しにフマキラーさんのカダンプラスDXスプレーや住友園芸さんのベニカXファインスプレーを散布したところ、散布直後は忌避効果で被害が軽減されるようですが、数日経つとすぐまた寄ってくるので、効果はとても限定的でした。

ヒメナガメはカメムシの仲間なので、カメムシ類に登録のある農薬ですと、効果がある可能性はあります。

まだ試せていませんが、アース製薬さんの「アースガーデン いろいろな植物つよし」が使えそうな農薬ではないかと思います。


ただしこの商品においても、花き類や非結球アブラナ科葉菜類において、適用病害虫や適用作物にカメムシ類の記載がありません。
使用に関してはあくまでも自己責任でお願い致します。


使用しない方がよい薬剤

アース製薬さんの「アースガーデン カメムシ撃滅」や、住友化学園芸さんの「カメムシアタッカーEX」など、カメムシ専用の殺虫剤は、植物にかかるような使用は控えた方が良いです。

理由ですが、商品説明に以下の記述があるためです。
 --------------------
 ●農薬ではないので、植物保護の目的では使用しないでください。
 --------------------

購入する前に、植物にかけて問題ないものを選ぶようにしましょう。


切り戻しも効果的

傷んだ葉はそのまま残しておいても光合成の役には立たないどころか、病気の原因にもなりかねませんので、取り除いておきましょう。

9月に入り、その後気温が下がってくると生育が旺盛になってきますので、事前に形を整える意味でも切り戻しをして頂くのもよいです。

ただし、切り戻ししてもまだ暖かい間はヒメナガメの発生はありますので、切り戻し後も見つけ次第捕殺するなどの対処は欠かさないようにしましょう。


おわりに

いかがでしたでしょうか?
ヒメナガメの被害はスーパーアリッサムの生育期に入る前に受けやすいので、日々のこまめなチェックと捕殺がその後の生育に大きく影響します。
ひどい場合は枯れることもありますので、9月は特に注意しましょう。


*** 最後までご覧いただき ありがとうございました!(#^^#) ***


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