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早春が旬!ヘリクリサム・ローズビューティーの魅力

 早春が旬!ヘリクリサム・ローズビューティーの魅力

ヘリクリサム・ローズビューティー

2月から3月のまだ花が少ない早春の時期、豪華に彩ってくれる花として個人的にお気に入りの花
「ヘリクリサム・ローズビューティー」

ちょっと難しい面もありますが、それ以上に毎年育てたくなるような豪華な咲きっぷりで1鉢で十分華やかさを演出できる花です。
しかし、育て方などこの花について詳しく書かれている記事をあまり見かけませんので、2024年にGreenSnap様のモニターを通じて経験したことを踏まえ、その魅力と育て方についてご紹介したいと思います。

目次:








基本情報

【科・属】  キク科ヘリクリサム属
【形態】   非耐寒性多年草
【草丈】   15~20cm程度
【開花期】  2~5月
【楽しみ方】 花壇、鉢植え、ハンギング
【育て方】  日がよく当たる、風通しの良い場所
       土は排水性の良い用土で乾燥気味に
【その他】  ハナカンザシの仲間で「ひめかんざし」とも呼ばれる

2月中旬~下旬頃に店頭に並ぶことが多いですが、早ければ秋からインターネット通販などでは入手できるようです。


ヘリクリサム・ローズビューティーの魅力

実際に育ててみて実感したこの花の魅力はこちらです。

①:花持ちがよく満開が続く

ヘリクリサム・ローズビューティーの花
花持ちが抜群に良く、1度咲くとずーっと咲いています。ほとんどの場合、苗を入手した時点で既に咲いていますので、その後から咲いた花も加わるとこんもり満開状態が長く続くことになり、非常に豪華な咲きっぷりを見せてくれます。
1鉢あるだけで、早春をとても華やかにしてくれる貴重さがあります。

ピンク色を中心とした花色で、個体によってピンク色が強いもの・白色が強いもの・その中間のものがあります。
色による咲き方の違いはほとんどありませんので、お気に入りの色を店頭で見つけて購入されるといいと思います。

②:コンパクトにまとまる

草丈が15~20cmで、株から複数の草丈が上がり先端に花をつけます。
そのため、特になにもしなくてもこんもりとコンパクトにまとまって咲いてくれます。

植え付ける鉢は、3.5号ポットなら5号または6号鉢程度で十分です。

③:花がらがほとんど落ちない

花が終わっても、ほとんど花がらが落ちることがありません。
そのため、終わった花は園芸鋏で切り取って終わり、花びらが散乱して掃除が大変…なんてことがありません。
これは鉢の数を多く育てられている方にとっては大きな魅力だと思います。

④:ドライフラワーに向いている

ヘリクリサム・ローズビューティーのドライフラワー
ヘリクリサム・ローズビューティーの花は「乾燥花」です。
触ってみると分かりますが、乾いてカサカサしたような花をしています。

花に水分が少ないため、切った花は逆さに吊るしてドライフラワーにしても元の花色がしっかりと残ります。そのため、色々なアレンジに使えるところが大きな魅力です。

ただし葉や茎はあまり綺麗に色が残りませんので、花を中心とした活用が良いと思います。


ヘリクリサム・ローズビューティーの難しいところ

いいところばかりでなく、欠点というか難しいところもご紹介したいと思います。
栽培の難易度は1年草と割り切れば中級者向け、夏越し・冬越しする場合はかなりの上級者向けとなります。

①:過湿を嫌う

どの植物も水やり管理は重要ではありますが、ヘリクリサム・ローズビューティーは乾燥気味に管理する必要があります。
同時期に咲くパンジー・ビオラやプリムラなどと同じような水やり管理をしていると、過湿となり根腐れを起こしやすくなります。よって、他の花苗との寄せ植えは向いていません。
基本的には単鉢植えでの管理をオススメします。

一方で水切れを起こすと、花茎全体がクタッと萎れてきます。
そこからの水やりが遅れると一気に弱って枯れてしまいますので、土の表面がしっかりと乾いたのを確認してから水やりをしましょう。
水やりは根元に行い、なるべく花茎にかからないようにします。

過湿が苦手なため、雨には注意が必要です。
少々の雨なら基本的には大丈夫ですが、1日降り続くような雨の日では軒下に取り込んだ方が良いです。

②:株元が蒸れやすい

過湿を嫌うわりに、株元からは多くの花茎が上がってきます。
そのため、株元が蒸れやすいです。
置き場所は屋外ですとほぼ大丈夫ですが、なるべく風通しの良いところに置きましょう。

私はココヤシ繊維のマルチングをよくしていますが、マルチングすると蒸れやすくなるので注意してください。バークチップの方がいいかもしれませんね。

③:調子を崩すと一気に弱る

弱ったヘリクリサム・ローズビューティー
元々根の張りがそんなによくないため、根腐れなどで1度弱ってしまった株は復活がかなり厳しいです。

右の写真は実際に弱らせてしまったもので、そのあと急速に枯れこんでいきました。
水切れでもないのに花が下を向いてしまったら、半ば諦めて早めに花を吊るしてドライフラワーにしてしまうことも考えましょう。


④:夏越し・冬越しが難しい

高温多湿が苦手のため、このところの暑すぎる日本の気候にはほとんどの場合耐えられないと思います。夏越しできたらまたご紹介したいと思いますが、基本的には1年草と割り切った方が良いと思います。

冬の寒さはまだ比較的強いですが、それでも0℃を下回ると傷んできます。
暖地地方の方は軒下に移動させて管理ましょう。


植え付け時のポイント

ここからは植え付け時のポイントについてご紹介していきます。
過湿を嫌いますので、その点を踏まえて植え付けしていきましょう。
以下の点以外は普通の草花と同じ感覚で大丈夫と思います。

使用する土と鉢について

ヘリクリサム・ローズビューティーの植え付け
水はけのよい土を好みますが、それ以外はあまり神経質にならなくても大丈夫な印象です。
実際に購入時のポット苗で使われている土を見ると、意外に細かい土が使われていたりします。

基本的に市販の草花用培養土でOKですが、そのままだと水はけが悪いものがありますので、赤玉土や鹿沼土、パーライトなどを追加で多めに入れて土がほぐれやすい状態にするとよいです。

元肥はマグァンプKなどを規定量でOKですが、そんなに肥料を欲しがる印象ではないので、少な目でもいいと思います。

植え付ける鉢は、3.5号ポットなら5号または6号鉢程度で十分です。
あまり大きくし過ぎると土がずっと湿りがちになり、根腐れの元になるので注意が必要です。

植え付け時に根は崩す?崩さない?

ヘリクリサム・ローズビューティーの根
どちらかというと根は弱い方だと思います。

右の写真のように根が下に真っすぐ伸びる傾向にあるため、基本的にはあまり根を崩さずに植えた方が無難ですが、刺激を与える程度に底の方を軽く崩すくらいは大丈夫です。

根張りがあまりよくないため、ポットの根と周りの土との間に隙間が多いと根が張りにくくなります。植え付け時は、根が新しい土にしっかり密着するよう、土はしっかりと隙間に詰めていきましょう。
菜箸のような棒で隙間の土を詰めていき、空いたところにさらに土を足していく感じで大丈夫です。


植え付け後の管理

ヘリクリサム・ローズビューティーの植え付け後の注意ポイントはこちらです。
くどいですが…過湿を嫌い・風通しを好む点に注意しましょう。

置き場所は屋外の日当たりがよい軒下がベスト

花を閉じたヘリクリサム・ローズビューティー
ヘリクリサム・ローズビューティーは日光が大好きです。

夜や日陰など日が当たらないときは、右の写真のように花を閉じています。日当たりが悪いとなかなか花を開いてくれません。
そのため、置き場所は日当たりのよいところを選びましょう。

過湿が苦手なため、雨には注意が必要です。
少々の雨ならかかっても基本的には大丈夫ですが、1日降り続くような雨の日は軒下に取り込むようにしましょう。

植え付け後の肥料について

あまり肥料を欲しがる印象はないため、植え付け時に元肥を入れていればそれで十分な印象です。
葉の色が薄くなったり・張りがない感じがあれば、液体肥料と活力液(リキダスなど)を併用して与えるといいと思います。


花の活用方法

ヘリクリサム・ローズビューティーは乾燥花なので、ドライフラワーにしたものを色々とアレンジして使うのが良いでしょう。
中でも花色がピンク色の強いものを使うと、しっかり色が残るのでオススメです。

活用例①:ハーバリウム

ヘリクリサム・ローズビューティーのハーバリウム
ドライフラワーにしても色がしっかりと残るヘリクリサム・ローズビューティーは、花だけを集めてハーバリウムにすると綺麗です。

100円ショップでオイルや瓶は入手できます。

右の写真は実際に私が作ったもので、ピンク色の強い花を使うと鮮やかに見えます。

花が軽く上の方に浮いてくるので、他の花を間に挟むか・花をたくさん詰めるなどして上の方に偏らない工夫が必要となります。

活用例②:押し花

ヘリクリサム・ローズビューティーの押し花
花がそんなに立体的ではないので、押し花もできます。

右は100円ショップで入手した透明なフォトフレームに押し花したものを挟んだものです。

透けることでより一層色が引き立っています。


活用例③:そのままガラス容器に

ヘリクリサム・ローズビューティーのドライフラワー
ガラス容器の中にドライフラワーを飾って入れてもいいです。

右の写真は、サントリーフラワーズさんの「コロロ フランポワーズ」とPWさんの「ゴンフレナ・ラブラブラブ」のドライフラワーを組み合わせて飾っています。

違った色の組み合わせもいいですが、最初はこのように同系色で揃えるとまとまりがよくできると思います。


番外編:モニターの様子/公式HP

モニターさせて頂いたときの様子と、公式HPはこちら↓です。よろしければこちらもご覧頂けると幸いです。



おわりに

いかがでしたでしょうか?

いくつか注意ポイントはありますが非常に育て甲斐のある美しい花ですので、店頭で見かけたら是非とも挑戦してみてくださいね!


*** 最後までご覧いただき ありがとうございました!(#^^#) ***

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